世界を震撼させた「スノーピーク」の最軽量キャンプ用バーナーは、いかにして生まれたのか? | BE-PAL - Part 3

世界を震撼させた「スノーピーク」の最軽量キャンプ用バーナーは、いかにして生まれたのか?

2017.03.27

開発開始から4年経ったある日、手のひらに小さく収まったストーブを差し出し「これでいきます」と横山さんは山井さんに告げた。ふたりは無言でそのストーブを見つめるだけでよかった。山井さんはいう。

「本当にいいモノは、言葉なんかいらないんだとそのとき思いました」

こうして世界のアウトドア業界に激震を起こすことになる世界最軽量&最小のシングルバーナーが誕生した。そして翌年の1999年、世界でもっとも優れたアウトドアアイテムに贈られる『バックパッカーズ誌エディターズチョイス』を受賞。その知らせを聞いた瞬間、横山さんは毎日過ごした開発室で子供のようにワンワン泣いたという。

 

OR(アウトドアリテイラー)ショーでバイヤーは言った。
「ミニチュアはいいからはやく本物を見せて!」

02_BP010-320-001卵の殻を使った広告ビジュアルも日米ともに衝撃的なものだった。

 

台形にはワケがある

03_DMA-_CL_7058炎が鍋の底を均一に覆うようにバーナーヘッドは平べったい台形に。熱が外に逃げにくく、効率的に鍋に伝わる。かつ容姿も美しい!

 

コレが軽量化の核心部

04_DMA-_CL_7056この4つの穴から空気を取り込みガスと混ぜて燃焼させる。通常のストーブと比べるとこの筒部分が極端に短いのがわかるだろう。

迷いに迷って4本に

DMA-_CL_7098軽量化を重視してゴトクは当初、3本の予定だった。しかし「使えるもの」という開発理念に立ち返り、安定感のある4本になった。

ゴトクはワイヤーで軽く

06_DMA-_CL_7063ゴトクはステンレスのワイヤーを採用し軽量化を図る。鍋と接する部分には溝を掘り、空気の流れをよくし、滑り止めの効果も。

ツマミはワイヤーで大きく

07_DMA-_CL_7054可倒式ワイヤータイプの調節ツマミは、バネで火に近づかないようになっている。軽さはもちろん、微妙な調整もしやすい。

火力調節は自由自在

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微妙な火加減の調整も容易にできる。右)極小に調節したときの炎。炊飯の仕上げにもってこいだ。左)マックスの出力状態。炎は上には上がらず、円を描くように広がる。

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スノーピーク 山井 太さん(左)

自ら自然を楽しみながらものづくりに励む経営者。キャンプ場を併設する新社屋を三条市に建設中。趣味はフライフィッシング。

ギガパワーストーブ"地"開発担当 横山博昭さん(右)

オリジナル商品を積極的に扱うアウトドアショップ「アドベンハット」の元店主。現在はアウトドアから離れ、写真家として活動中。

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