世界を震撼させた「スノーピーク」の最軽量キャンプ用バーナーは、いかにして生まれたのか?

2017.03.27

1998年に登場した「胸のポケットに入るストーブ」は、世界のアウトドア界を震撼させた。

世界でもっとも軽く、小さいストーブは"火"を身軽に持ち運べる夢のような道具だった。

その美しい金属塊には、開発者たちの汗と涙がぎっしり詰まっている。

ギガパワーストーブ

スノーピーク/
ギガパワーストーブ"地"

日本人の繊細で緻密な手仕事が生んだ超軽量&コンパクトシングルストーブ。

サイズ:直径106×67.5mm。
収納サイズ:46×35×82mm。
重量:88g。
出力:2,500kcal/h。

 

「ギガパワーストーブ“地”」を語るには、ふたりの男の出会いから話をはじめよう。それはいまから13年前のこと。

東京で店を構えるアウトドアショップ『アドベンハット』の店主、横山博昭さんは既製品のアウトドアギアに満足できず、自ら野外道具を製作し、販売していた。なかばアウトドアブームに乗っかって質より量の製品を世に送り出すメーカーにあきれていたともいえる。

そんなときひとりの青年が店を訪ねてきた。スノーピークのカタログを手に営業先を回る山井太(とおる)さんだった。

「店のドアを開けた瞬間、目が合って。怖いオヤジだなと。で、カタログを見せたら突然いちゃもんつけてくるんです。『夢がない』とかいって」

当時を振り返り山井さんは語る。初対面でカタログや商品についてズバズバと反論を突きつけてくる横山さん。ものづくりに確固たる情熱を持ち、素直で信用できる人だと直感した。

一方、横山さんはこうだ。

「それからちょくちょく顔を見せるようになって。今度こんな商品を作りたいんだけどどう思いますか? って、意見を求めてくるんです。そんな営業マンは初めてだった。彼はスノーピークが世に送り出す商品は、こうあるべきだっていうイメージを非常に強く持っていた。そこに共感できたんです」

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