2018.05.17

ケリーケトル、じゃないほう。 ギリーケトルってなんだ?

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見た目のよさと実用度の高さを兼ね揃えた、
アウトドアシーンの100年ケトル

アイルランド発、見た目もグッドなアウトドア用のやかん「Kelly Kettle(ケリーケトル)」。内部が空洞の筒で、底部から小枝や松ぼっくりなどを燃やすと、煙突効果で火が上に立ち上り、その熱を使って湯が沸かせるという知恵ものアイテム。

サイズ展開もいくつかありますが、ファミリーキャンパーには「ケリーケトル スカウト 1.2L」が人気です(実勢価格:8910円〜10260円ほど。材質によって異なります)。

 

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ケリーケトルとは History of the Kelly Kettle

ケリーケトルの歴史は古く、1900年代初頭のアイルランドから製品が生まれています(英語版 Wikipediaより)。その後時を経て道具としての性能が進化し、量産できる状態になってからは世界中のキャンパーに愛されるアウトドアケトルとなりました。

History of the Kelly Kettle Camping Kettle & Stove | Camp Equipment | Camp Cookware | Survival kit | Kelly Kettle® – Original & Best

A History of the Kelly Kettle – Over 100 years of Camping & Fishing

とくに最近ではガスやホワイトガソリンなどの化学燃料を使わない、エコなキャンプ道具としても注目を集めています。もちろん、いざというときの防災グッズとしても効果的です。好きが高じて自作、DIYで作る人も。焚き火に放り込める「焚き火やかん」としても需要がありそうです。

キャンプ場でも時折見かけるケリーケトル。雰囲気があってとてもいいですよね。でも、よく見てみてください。もしかしたらケリーケトルではなくギリーケトルかも…。

湯沸かし理論は同じ
よく見ると見た目が少しが違う

パッと見はケリーケトル。でもよく見てみると「Ghillie Kettle(ギリーケトル)」と書いている、なんてことも。もしや類似品では? と、思ってしまうかも知れませんが、どちらもルーツは一緒。その歴史の長さからさまざまなメーカーから異なる名称で発売されています。

ケリーケトルとギリーケトル以外だと、オーストラリアの「Eco-Bily(エコビリー)」やイングランド・アイルランドの「Storm Kettle(ストームケトル)」なども有名です。古くから煙突効果を利用した道具がアウトドアで使われていて、さまざまな名前で普及しているのがみてとれます。

ギリーケトルの特長は音色
お湯が沸くとピューっと笛吹くギリーさん

ギリーケトル最大の特徴はホイッスルを備えていること。家庭のやかんなどに付いている、お湯が沸くとぴゅーっと音がなる「あれ」がギリーケトルにはあります。ちなみにケリーケトルはコルクもしくはシリコンです。このほか見た目上における特徴の違いはほぼありません。

アルミとステンレス製品の違いを知ろう

ギリーケトルの材質はアルミ。ケリーケトルはアルミのほか、ステンレス製品もあります。アルミはステンレスよりも軽く、そして価格もリーズナブル。ステンレスの方が丈夫ですが、毎日使うようなよほどの特殊シーンでなければアルミ製で十分だと思います。

お湯が沸いたらチェーンを持って
傾けながら入れるのがお作法

沸騰したギリーケトルはお湯も熱ければボディ全体も熱い。うっかり触ると火傷してしまうので要注意です。お湯の入れ方はキャップ部を外してチェーンを持ち、そのチェーンを持ち上げることでケトルを傾けるのが正しい使い方。これはケリーケトルも同じ。製品を持っていないとイメージしづらいので、気になる人は動画を観てみましょう。

お湯を沸かすだけじゃない
料理だってできる!

煙突構造から勢いよく噴き出す炎を使って調理も可能。お湯を沸かした後の熾火で調理するなら受け皿そのまま使っても問題なし。ギリーケトルではそのための五徳やクッカーなどのオプション製品も販売されてます。グループでのバーベキューまでは補えないものの、少人数の簡単調理や、おつまみづくりにもってこい。焚き火調理がさらに楽しくなることうけ合いです。

王道のケリーケトルではなく、ギリーケトル目線でレビューしましたが、正直機能面ではケリーもギリーもどちらでも同じ。見た目の好みや手にしやすさ、口コミや評判で選ぶのも当然アリです。もちろん、そのどちらでもなく、ストームケトルという選択肢も。写真は本誌でもおなじみのネイチャークラフト作家・長野修平さん私物。

自然のものを燃料にした道具は利便性だけ見るとガスストーブやシングル・ツーバーナーには敵いません。それでも小枝や松ぼっくりを集めて、小さな焚き火のようにうちくべ、めらめらと燃えるさまを眺めるのも楽しいもの。スローライフさながらな時間は、子どもとのコミュニケーションや、火を学ぶ原体験へとつながります。何よりも気分が上がります。

ニューアイテム ギリーケトル | 薪ストーブのファイヤーサイド

◎構成・撮影/早坂英之

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