水辺の危機管理術(4)〜心肺蘇生の必要があるなら
2015.07.17
まずは周囲を確認。
危険がないかチェックしてから、意識の確認、心肺蘇生を
溺水などで心肺停止した人には「心肺蘇生」を行なう。この処置は溺水以外の理由で心肺停止した人にも有効だ。心肺蘇生は胸部圧迫とレスキュー呼吸(マウス・トゥ・マウスなど)の一連の行動を指すが、レスキュー呼吸を行なうのが難しい場合は、胸部圧迫だけでも効果がある。溺水者、傷病者を発見したら最初に119番への通報とAEDを手配、もしくは周囲の人に依頼する。それに並行して胸部圧迫を開始する(レスキュー呼吸のスキルがあればあわせて行なう)。胸部圧迫は胸の中心を強く押す。大人の場合は両手を重ねて5cmほど沈むまで、1分間に100回以上のペースで救急隊の到着まで続ける。小児は片手で100回以上、幼児の場合は指2本で4cmほどの深さまで1分間に30回のペースで行なう。
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■教えてくれた人
救急法監修/長谷部雅一
「ビーネイチャースクール」スタッフ。実践的でシンプルな応急救護プログラム「メディック・ファーストエイド」のベーシックと小児のインストラクターでもある。