水辺の危機管理術(3)〜溺れている人がいるなら
2015.07.17
絶対に水に入らない。
浮力体を投げてしがみつかせ、ロープ、棒などで引き寄せる
救助を行なう人の安全を最優先するのがレスキューの大前提。この原則が守られないばかりに、人を助けようとした救助者が毎年命を落としている。溺れている人を見つけたら決して水には入らず、ペットボトルやクーラーボックスなどの浮力体を投げ渡してまず呼吸を確保させる。同時に周囲の人や消防に救助を要請し、手近にロープや棒などがあればそれを渡して引き寄せる。救助できる能力と道具を持つ人を呼ぶのが溺水者の救助の鉄則だ。
■教えてくれた人
救急法監修/長谷部雅一
「ビーネイチャースクール」スタッフ。実践的でシンプルな応急救護プログラム「メディック・ファーストエイド」のベーシックと小児のインストラクターでもある。