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    2022.07.25

    自然の恵みをとことん楽しむ!「清里オーガニックキャンプ」は発見イロイロ

    コロナ禍でワークショップの開催が休止されていたが、十分距離をとれるオープンエアでの人数を絞ったイベントは再開されている。

    7月9〜10日、山梨・新栄清里キャンプ場で暮らしを彩るワークショップをテーマにした「清里オーガニックキャンプ」もそのひとつ。熱中症予防のためキャンプサイトでのマスクは任意だが、検温、炊事場やトイレなどでのマスク・手指消毒を徹底しての開催だ。

    清里の森には恵みがいっぱい

    クラフトワークショップ

    (公財)キープ協会環境教育事業部は八ヶ岳産の鹿角を使ったクラフトワークショップを開催。

    鹿角クラフトでは、あらかじめスライスした鹿角から好きな形を選び、キーホルダーに仕上げる。子どもたちに人気のプログラムだ。

    もともと山梨には甲州印伝という鹿革を使った伝統工芸があり、鹿革のクラフトも選択できる。鹿角クラフトも鹿革クラフトも、地元の自然に触れられる構成だ。ほかに、希望者には罠の仕組みの解説も行われていた。

    森のシンガーソングライター、山田証さんはキャンプサイトから少しだけはずれた森の中で森に寝転ぶコンサートを開催。透明感のある歌声に包まれる癒やしの時間だ。

    山田さんはどんぐりコーヒー作りのワークショップも用意していた。森にはいろいろなどんぐりが落ちているけれど、もっとも渋み・えぐみが少ないのがマテバシイなんだとか。

    ドリームキャッチャー作り。

    松永華子さん(チームシェルパ)は清里で刈った羊毛を使ったドリームキャッチャー作りを開催。

    ふわふわの羊毛を撚って、1本の糸を作ることからスタート。手で撚るので太さが不均等だし、色の出方も1本1本異なりほかにはない毛糸が生まれる。

    リースに巻き付けてドリームキャッチャーに仕上げる。ふわふわ羊毛の網目がいい夢をキャッチしそう。

    はだしになると気づくことがいっぱい

    清里を拠点とする”はだしの人”金子潤さんのワークショップは、サンダル作り&はだしで森体験。

    裸足感覚のサンダル、ワラーチを自分で作り、森を散歩するというもの。ただの黒いシートではなく、ビブラム社のシートを貼り付けるのでグリップ力がある。

    足の指が自由に動き、軽快。足の指には土踏まずを機能させる役割があるとも言われ、はだし感覚のサンダルで歩けば本来備わっている足の機能を最大限に引き出すことができるそう。

    日曜の朝6時、金子さんほか希望者で草原を散歩。雨上がりの草原はふかふかで、はだし初心者にもやさしい。

    肌寒い朝でも土はあたたかいことに気づく。金子さんによると、ジャケットが必要な3月でもはだしで山を歩くと地面がほんのりあたたかくなっていて、足の裏から季節のうつろいを感じるんだとか。キャンプ場や砂浜で試してみたくなる。

    スウェーデン伝統のグリドルはJIKABIと相性抜群

    長野修平with UPIでは、白樺で日用品を作るクラフト工房と、焚き火料理ワークショップを開催。目印は長野さんが手塩に掛けたベーコンだ。

    焚き火料理ワークショップで使ったのはダーラムの鉄板「ダーラム グリドル ヤルダ キャリーキット」。ダーラムは長野さんがアンバサダーを務めるモーラナイフに長く勤めていたトビアスが立ち上げたブランドで、スウェーデンの伝統的な野外料理道具がそろう。

    一方、「JIKABI」はUPIアドバイザーの寒川一さんと香川の槙塚鉄工所が作った焚き火台。トビアスがこの焚き火台に惚れ込み「JIKABI」とフィットするよう「ダーラム」を調整したという。

    そんな2つのプロダクトだから相性抜群。「JIKABI」の周囲に「ダーラム」の脚がはまり、薪をいじりやすい絶妙な高さとなっている。

    薪いじりはもちろん、レンメルコーヒーの薄型ケトルを脇に置いて保温しつつ調理ができるのもうれしい。これならクレープが焼け次第、コーヒーをいれられる。フィーカの準備は万全だ。

    「JIKABI」Lサイズと「ダーラム グリドル ヤルダ キャリーキット」50cmの場合、わずかに焼き面と火床がずれる。そのおかげで薪の操作がしやすいし、保温ゾーンを作りやすい。

     「JIKABI」を手がけた寒川さんの焚き火は短めの薪で閉じ傘にするのがスタンダード。そのためだろう、一般的な焚き火台よりも鉄板と火床の距離は広めにとられている。

    一方、長野さんは2本の太い薪を横置きにしてその間に細めの薪を並べて調理することが多い。ベーコン作りなど大きな食材にまんべんなく熱が加えるためだが、「JIKABI」と「ダーラム」の組み合わせでは、その距離感から風によって熱が損失しやすいよう。

    今回のイベントでは、フィーカ、ランチ、ディナー、朝食という4つのテーマでワークショップが行なわれた。

    初回のテーマ、フィーカではいつもの長野流に薪を横置きにしたため「ダーラム」に熱が伝わりにくく、苦労する参加者が多かったが、2回目以降は薪の組み方の違いに気づき修正。

    太目の薪を使ったり、細い薪の場合は閉じ傘にして対応していたのはさすが。

    長野さんといっしょにワークショップを執り行なっていたUPIスタッフによると、「ダーラム」40cmはソロストーブの「レンジャー」にも載るとのこと。「レンジャー」の外周をぐるりと取り巻く溝にピタッと収まるのでズレ落ちることがない。しかも鉄板と脚の間には「レンジャー」専用グリルを五徳に載せると高さ20cmで、「ダーラム」40cmの高さは22cm。よく似た距離感で、二次燃焼のパワーをうまく利用できるそう。レンジャー愛用者は要チェック。

      リモートとは違い、その場で気軽に質問できるワークショップは発見がいっぱいだ。

    今回の「清里オーガニックキャンプ」は、9月10-11日、2年ぶりに小淵沢 女神の森セントラルガーデン&ウェルネスガーデンで開催が決まった「ハイライフ八ヶ岳」(https://hi-life.jp)出店メンバーが中心となって開催された。今後、ワークショップ特化型イベントを継続するかを検討するとのこと。どうなるか注目したい。

    私が書きました!
    ライター
    大森弘恵

    フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドア、旅行で、ときどきキャンピングカーや料理の記事を書いています。https://twitter.com/utahiro7

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