【子どもと登山】3歳でも登れる!親子登山に行こう
2016.05.24
今までいくつもの山で、どんぐりの魅力のせいで登頂を諦めてきました。50mも進まないうちに、しゃがみこんでどんぐりに夢中になるから、この調子では登頂なんて絶対ムリ、と私が先に諦めてしまうのです。でも今日は、たった50mしか進んでいないけど、もう9合目まで来た!と思えるから、諦めずに待っていることができます。15分ぐらいどんぐりを見ていた息子が、やっと納得したように前を向いてまた登りはじめました。そのうち、登山道が見事な落ち葉のじゅうたんに変わりました。歩を進めるたびに、サクッサクッと枯葉が音を立てます。おもしろくて走り回る息子。そして案の定すべって転ぶ息子。でも起き上がるときは笑顔です。落ち葉がふかふかに積もっているので、まったく痛くなかったようです。
登山道を行ったり来たり、無駄な動きが多いのでなかなか前に進みません。そろそろ登り始めて30分。私は「先に行くよ」と声をかけて、少し前を歩くことにしました。姿が見えなくなると不安になって走ってついてきます。それを何度か繰り返して、とうとう頂上に到着しました。眺めがいいね、と声をかけても、あまりピンとこない様子。遠景の場合、子どもはそれほど高さを感じることもなく、あまり興味がないようです。頂上に着いた、という達成感はないようでしたが、「一人で登れたね、すごいね」と声をかけると、びっくりしたような、照れるような表情を見せ、嬉しそうに笑いました。