
長野の名峰・白馬岳を望む、白馬村に本誌仮設編集部が誕生。ここを拠点に、白馬の自然や遊び、おいしいものなどなどを紹介。やんちゃに、まじめに白馬を楽しむその模様は、随時、本誌やウェブなどで公開していきます。どうぞお楽しみに!
3月号の温泉特集で長野県の秋山郷へ取材にいった帰りに、白馬支局に1泊してきました。
手で握るとサラサラと指の間から逃げていく軽くて、砂糖のような真っ白い雪に白馬支局は覆われていました。到着してまず僕らがしたことは、地酒を飲むでもなく、お焼きを食べるでもなく、車に積んだショベルを手にワッセワッセと雪かきです。駐車場から支局のあるロッジへ続く道を掘り出した頃には、日はどっぷりと暮れて、気温は零下だというのに僕らの体は、ポカポカで体からは汗がにじみでていました。雪が降ると景色がきれいで、スキーもできていいなあ、なんて都会に暮らす僕らはうらやましく思いますが、雪国で暮らすことは大変なんですね。
近くのスーパーで購入した地元の新鮮な野菜とキノコ、豚肉で鍋を作り、ビールで乾杯。
「白馬のメシってなんでこんなにうまいの? うまいよね?」とカメラマンの後藤さん。
確かに、うまい。新潟の農家のセガレ(僕のことです)が言うのだから間違いない。ちなみに後藤さんもおいしい農作物に囲まれて育った宮城県古川市生まれです。
議論した結果、白馬のメシがうまいのは、「水がうまいからだ」という結論に至りました。白馬岳を代表する北アルプスに降り積もった雪が一年の歳月をかけゆっくりと溶けだし、お米や野菜、動物たちを育てる。一年中、うまい水を吸収して育つ作物がまずいわけがありません。だとすると、その農作物でつくられるお酒やおやきなどもうまいわけです。水がうまいって、人間が生活するうえで実はもっとも重要なことかも知れないなあと、窓から漏れてくるナイターの灯りを見ながら思うのでした。
翌日、僕たちは白馬に楽園を見つけてしまいました。その楽園との出会いは、白馬観光局の山岸さんの言葉からはじまりました。
「スキーやスノーボードを楽しむなら『白馬みねかたスキー場』がオススメですよ。リフトは2つしかないんですけど、人がいなくて、静かでとてもアットホームなスキー場なんです。白馬岳とは反対の方角にあるから晴れた日は、北アルプスが一望できますよ」
そう、白馬の楽園とは『白馬みねかたスキー場』のことです。1月の3連休なのに、ゲレンデにはまったく人がいない! リフトなんて、滑ってきた勢いでそのまま次のリフトにチョコンと座る感じ。リフト乗り場のスタッフは、ご年配のおじさんたちばかりで毎回「はい、どーぞー。気をつけてー」と声をかけてくれたりします。リフト乗り場の横には、こじんまりとした休憩施設があって、ビールを片手に焼きたてのおいしいパンが食べられます。混雑するゲレンデのレストランは、ここにはありません。
「ここはほんとに日本を代表するウィンタースポーツのメッカ、白馬なのか?」と思えるほど、のんびりとした静かなスキー場なのです。見た感じ、地元の人と家族連れ、自分の殻に閉じこもってひたすら練習するビギナーの方が多いようでした。
ゲレンデは狭いとはいえ、気持ちのいい林間コースもあるし、そこそこ絶叫できる急なコースもありどんなひとでも楽しめるでしょう。しかも、リフト一日券が大人¥3,000と安い! リフトで山頂までいくと平らな林間コースがあり、クロスカントリースキーやスノーシューを履いて自然散策を楽しむ人がいました。2月27(土)、28日(日)には、白馬クロスカントリーフェスティバルがここで開かれるそうです。用具はレンタルできるので、興味のある方が是非遊びに行ってみてください。
そのほか、同じく28日には「第19回白馬みねかたスキーマラソン&歩くスキー大会」、2月13日(土)、27日(土)には、みねかたナイトハイクツアーも開催されますよ。
大規模でにぎやかな八方や五竜に代表される白馬リゾートにも、昔ながらのあたたかい雰囲気があって、時間の流れがゆっくりで地元の人に愛されるスキー場があったのです。なんだか僕はとってもうれしい気持ちになりました。
ビーパル読者には、絶対にオススメなスキー場です! だまされたと思って、一度足を運んでみてください。僕、テレマークスキーを持って今月も遊びに行ってきま?す!
(BE-PAL編集部白馬支局隊長・ライター森山伸也)
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