【写真家・丹葉暁弥さんに聞く:前編】 シロクマが集まってくる町、カナダ・チャーチルの魅力とは? | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2016.02.03

    【写真家・丹葉暁弥さんに聞く:前編】 シロクマが集まってくる町、カナダ・チャーチルの魅力とは?

    シロクマ

    極北に生息する地上最大の肉食動物、シロクマ。日本でもほとんどの人が子供の頃からその存在を知っている動物ですが、野生のシロクマを実際に目にしたことのある人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

    そうした野生のシロクマが、年に一度、たくさん集まってくる町があります。カナダのマニトバ州、ハドソン湾の南西にある小さな町、チャーチル。この土地に毎年のように通い続け、2015年10月に最新作『HUG! today』を上梓されたばかりの写真家、丹葉暁弥さんに、野生のシロクマとチャーチルの魅力についてお話を伺いました。

    tamba0102

    ――丹葉さんがシロクマを撮るようになったきっかけは何ですか?

    丹葉暁弥さん(以下丹葉):もともと動物が好きで、シロクマに興味があった、ただそれだけなんですよね。写真を撮りたいというより、彼らがどんな生活をしているのかを自分の目で見てみたかったんです。そう思いはじめたのは今から20年近く前になりますが、当時はインターネットも発達してなかったので、どこに行けばシロクマに逢えるのか、情報が全然ありませんでした。旅行会社にかたっぱしから連絡しても、どこも何も知らなくて。そんな時、ニフティサーブの旅行フォーラムに書き込みをしたら、そうした旅行の手配をしている旅行会社があると教えてくれた人がいたんです。すぐにその会社に電話をかけて相談して、1998年の秋、初めてチャーチルに行きました。

    ――チャーチルでの初めての滞在は、どんな旅になりましたか?

    丹葉:チャーチルは当時から欧米人観光客の間では有名な場所で、連泊するのも難しくて、最初の年は3泊しかできませんでした。シロクマが現れる時期もよくわからずに行ったので、タイミングもちょっと早すぎたんですよ。だから、のべ20頭も逢えなかったんですよね。

    ――それでも、そんなにシロクマに逢えたんですね! 初めて目にしたシロクマの印象はどうでしたか?

    丹葉:不思議な感じでしたね。町からバギーツアーの出発地点まで車で移動していた時、その道端を、普通にシロクマが歩いていたんです。それまで思い描いていたのは雪の中にシロクマがいるイメージだったんですけど、まったく雪のないところで、道路脇をシロクマが歩いていて。でも、やっぱり感動しました。本当にいるんだなあと。

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    ヒマラヤツーリングで直面したトイレ&お風呂問題【38歳女芸人・橋爪ヨウコの爆夢旅その6】

    2024.04.19

    カリフォルニアの砂漠に花が咲く「スーパーブルーム」は再来するか…2冬連続大雨で高まる期待

    2024.04.18

    オーストリアで最も急勾配なラック式シャーフベルク登山鉄道と絶景山歩きの乗り鉄旅

    2024.04.15

    サファリ観光でもそう出会えない絶滅危惧種と贅沢な時間を!アフリカ・タンザニア秘境のワイルドな旅

    2024.04.11

    湖畔の移りゆく季節の風景を感じる公園「グリーン・レイク・パーク」【アメリカ西海岸・シアトルで絶景街ハイク(2)】

    2024.04.09

    工場跡の廃墟がまるでアート!観光にもおすすめのガスワークス・パーク【アメリカ西海岸・シアトルで絶景街ハイク(1)】

    2024.04.08

    探検家・フンボルトも絶賛!ドイツで最も水の綺麗なクーニッヒス湖(ケーニヒス湖)で優雅なひと時を

    2024.04.07

    トロッコ列車で鉱山探検!山歩きだけじゃない、子供も大人も大興奮のイタリア「南チロル地方」のアクティビティとは

    2024.04.06