富士吉田市歴史民俗博物館が2015年4月にリニューアル!
「ふじさんミュージアム」になりました。
展示内容や、展示方法が一新。プロジェクションマッピングを含む映像がふんだんに取り入れられた、小学生から大人までみんなで楽しめるミュージアムになっています!
人はなぜ富士山へ登るのか?
遥か昔から、人々を魅了し続ける富士山。
ただの「山」ではなくなった富士山と人との歴史がここにギュッと詰め込まれています。9/26までは、こちらの企画展をやっています。
入場料がお手頃なのも嬉しいですね。隣接している富士山レーダードーム館などとのセット券800円が絶対お得!オススメです。
さて、ミュージアムの内容ですが、全部紹介しちゃったら行く意味がなくなっちゃうので、私目線でちょこっとお見せします。目の前にはどーんと、「金鳥居」が。これは明治時代のものを約1/2サイズで復元した物です。それでも天井いっぱいです。
現在の「金鳥居」は富士山駅の東側すぐのところ(国道137と国道139が交わるところ)にあります。北口本宮冨士浅間神社への一ノ鳥居。ここが吉田口登山道の入り口となっています。鳥居の向こうには富士山が見え、俗世界と富士山信仰の世界とを仕切る境界線となっていたそうな。確かに鳥居越しの富士山はより神々しく見える…。
おっとっと、さて展示に戻ります。
参道をイメージして左右に部屋が。全部で10の展示ブースと企画展のブースに分かれています。壁には歌川国輝の浮世絵からクローズアップされた、当時の参拝者たちのようすが。にぎやかな参道をイメージさせます。展示の中には、こんな素敵な彫像が。
江戸時代に富士山の女神として定着した「木花開耶姫(このはなさくやひめ)」です。サクラの花が咲くように美しい女性という意味。彼女の伝説もアニメーションで紹介されています。ガラスのドームの中の姫は8.5㎝という小ささ!
こちらは「浅間大菩薩像」。
富士山の本地仏とされる大日如来とのツーショット。上が大日如来、下が富士山の女神(木花開耶姫)。高さ12.8㎝の小さな木像です。細やかな美しい彫りに目が釘付けになりました。このように仏像好きにもたまらない展示となっています。
富士登山の「デジタル今昔絵巻」は、タッチパネル式なので、たくさんの情報がすっきり見やすくなっています。好きな部分をタッチして見られるので、子どもも楽しいですね。
そして突き当たりに、ズドーンと富士山。
縮尺1/2000の大型立体模型です。タッチパネルに流れる数字をタッチすると、数字にちなんだ富士山トピックが、プロジェクションマッピングで紹介されます。わかりやすい!そのほかにも、富士山信仰の起源と変遷、富士吉田の歴史、文化や産業など盛りだくさんです。
これは、日本三奇祭のひとつ「吉田の火祭」(毎年8/26、27に開催)に使われる明神神輿(右)と御山神輿(左)。
これは、企画展「富士山御師のたからもの」ブースの、御師(おし)の宿坊で使われていた漆器類の一部。すごい数です。ロゴやデザインも色々。
「御師」は、一言でいうと、江戸時代に、富士山を信仰登山する人たちに信仰の指導だけでなく、道案内から宿泊まですべての面倒を見ていた人たちのこと。
江戸時代に、富士山への信仰登山が、ものすごくシステマチックに構築されていったこと、そこで繰り広げられるブランディング戦略が今に通ずることに驚きました。
●ふじさんミュージアム http://www.fy-museum.jp
さてさて、ミュージアム近隣の情報も少し。入り口の園内案内板の横には、東海自然歩道の看板が。BE-PAL的には押さえておきたい情報ですね。詳しくは、山梨県のホームページで!
https://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/toukaisizenhodou.html
8月に入っても紫陽花が咲いているなんて、やっぱり涼しいんですね。
ふじさんミュージアム一帯は「リフレふじよしだエリア」となっていて、山頂の寒さ体験が人気の「富士山レーダードーム館」、屋内遊園地キッズランドとスポーツ施設が入った「富士山アリーナ」、「道の駅 富士吉田」、「モンベル富士吉田店」とカフェレストラン「ハーベステラス」が広々とした敷地に建っています。
今日は曇って見えなかったけど、ハーベステラスは、富士山を見ながらのんびりお茶が飲める素敵なカフェです。富士山の天然水で仕込んだ「ふじやまビール」とお食事もいただけます。
道の駅では、地元の新鮮野菜や果物、パン、お菓子、お酒がところ狭しと並んでいて、珍しい野菜や吉田うどんをがっつり買い込みました〜。
どうでしたか?
ふじさんミュージアムと周辺施設で1日では足りないくらいでしょ?
ぜひ夏休みに遊びに行ってみてくださいね!
文・写真/やまぐちあつこ