本誌はみ出し情報
川端裕人の亜南極画報 はみ出し情報

本誌2007年3月号、4月号で掲載した「NZ亜南極子連れ旅」お楽しみ頂けましたか。作家・川端裕人さんが子どもたちと訪れた亜南極地域は、私たちの日常とは隔絶した、様々な生物が息づく魅惑の島々が連なっています。このWebsiteでは、本誌では残念ながらお見せできなかった美しいカラー写真で、彼の地の魅力をご紹介します。


船が停泊した内湾から、低い稜線を越えて到達した「北西湾」の断崖にて。この下には固有種のウの巣がある。亜南極の島々でこんなに晴れ上がるのは年に何度あるか。超ラッキー! 典型的なメガハーブの草原。黄色い花は、ユリ科のBulbinella rossii、薄紫ピンク(?)なのは、キク科のPleurophyllum speciosun。大ぶりのロゼット葉で、絶妙な色の花をつける。 最初に出会ったロイヤルアルバトロス(シロアホウドリなんて間の抜けた名前で呼ばないで!)。まずは大きさにびっくり。強い風の中で、粛々とご対面。
「荒れ狂う50度」の海は鉛色。これでもすごく穏やかな状態。 火山島であるキャンベル島の内湾(もと火口)。波はほとんどない。 ゾディアック(ゴムボート)が島とのはしけの役割をしてくれる。 船酔いに悩まされた航海で、停泊中は一息つける瞬間。ずっとここにいたいって?
地面にへばりついた花がそこかしこに咲いていた。メガ(巨大な)ハーブとはいえないが、やはり目をひく。この島の植物はどうも「極端」だ。 海岸に落ちていたペンギンの死体(たぶんキガシラペンギン)。つるりと脱がされたように見事に骨と皮になっている。どうやったらこうなるのだろう。ニュージアシカの仕業か?
キャンベル島に到着した我々を出迎えてきてくれたキングペンギン。もっこりと換羽中でほとんど動かなかった。最初は「しゃれ」で置いてある人形かと思ったほど。 ロイヤルアルバトロスは美しい。風を受けた体が、純白に輝く。これが二羽になると、本誌でも書いたとおり「愛がある」相互行動を見せてくれる。また会いたい。完璧な鳥だ。
スネアーズ島
いきなりスネアーズペンギンに出会う。世界でもここにしかいない固有種。 ゾディアックの進路妨害(?)。
へたに動けないほどの個体数。
海面近く、ブラーズアルバトロスが舞う。とにかく鳥の数が多く圧倒される。
(右)切り立った島なので、上部の森にまでいたるルートは限られている。同じ場所で何度も繰り返し上陸していた。ぼくたちは、息を呑んでじっと見つめるのみ。
(左)断崖の途中で「通勤中」のスネアーズペンギン。スネアーズ島は、小さいとはいえ 上部に森を冠しており、そこにペンギンたちの巣がある。
巨大ケルプが揺れる。時々、その間からオットセイが顔を出したりする。 たくさんペンギンを見てにんまり。「心のペンギン」はスネアーズになってしまった。 イワトビに似ているけれど、クチバシ周囲にある薄ピンクの裸出部が特徴。

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