本誌はみ出し情報

「歩き三昧」
私のジンセイを変えた歩き道33+27
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<高橋 庄太郎 −地理好きライター −
■知床半島
相泊(羅臼側)〜岬先端(往復)
標準行程:2泊3日
  • 海岸にはトドやアザラシの死体が普通に転がり、ヒグマも多数(世界有数だとか)。海岸線を歩いていくのですが、潮が引いていないと先に進めない場所も。苦労して到着した岬の海岸段丘の美しさも、すさまじいものがあります。日本にもこんな場所があったのか! という秘境です。世界遺産にもなりましたし。歩いていったのは10年以上前ですが、1週間前カヤックでも1周しました。
■栂海新道
白馬岳〜日本海
標準行程:4泊5日
  • 正確にいうと栂海新道は、北アルプスの朝日岳から親不知までかもしれませんが、白馬からということにしておけば、ほぼ3000メートル〜0メートル、つまり高山から海までを一気に下ることができます。ほとんど人もおらず、だんだんと海が近づいてくる感動! 親不知は北アルプスが日本海にせり出しているところなので、山中から突然海に出るようなルートになります。
■水平歩道
欅平〜阿曽原温泉(往復)
標準行程:1泊2日
  • 200メートルあがってからは、まさに「水平」な道。黒部ダム開発のために旧・日本電力が岩盤を削って無理矢理作った道で、幅は1m〜2m程度。深い峡谷に線を書いたようにあるだけなので、落ちたら確実に死にます。目的地は秘境で名高い阿曽原温泉。ここに書いたのは往復ルートですが、日本3大雪渓の剱沢雪渓をプラスするルートもたまりません。
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<長谷部 雅一 − ネイチャー・インタープリター −
■奥利根湖の奥「ナラ沢」のソマ道(群馬県)
奥利根湖ナラ沢入り口〜三ツ石の滝
標準行程:2時間〜2泊3日
  • 利根川源流域に広がる関東最後の秘境と呼ばれる原生林。奥利根湖に流れ込む沢のひとつ。天然のヤマメ、キノコ、そして山菜にヤマブドウ等の自然の恵み。日本のいろいろな所へ行ったけれど、開いた口がふさがらないほど神秘的な苔むしたブナの巨木……。トレッキングは通常足を濡らさないのが基本だが、歩くのは熊ぶち猟師が使っていたトレイルのソマ道。天候に左右されやすいけもの道に毛が生えたような道を歩くため、泥だったり、ときには膝まで沢の中へ足を入れて渡ったりする。西洋スタイルのスマートなトレッキングというより、日本古来の魂を揺さぶられ、ドキドキも止まらないような歩きができる。地面、水の変化が「歩く」を実感できます。本流筋の沢とソマ道、水長沢…などおすすめ多数。ここでのキャンプは最高。
■三番瀬(千葉県船橋市・浦安市)
砂浜〜沖3キロくらい
標準行程:1〜∞時間
  • 「海を歩く」というところ。東京湾の奥にある干潟。浅瀬で大潮の日を狙っていくと、砂浜から2〜3キロ沖まで歩いて行ける。地球の不思議を実感できる。モンブランの形状に砂山が点在していたり(ゴカイのうんち)、海の生き物を存分に楽しめる。近くでアサリを捕り、シングルストーブを使って浦安丼を楽しんでも良い。
■廻目平(長野県)
廻目平キャンプ場〜周辺のトレイルすべて
標準行程:2時間〜1泊2日
  • クライミングで有名な所だけあって(日本のヨセミテ・個人的にはトルコのカッパドキア的な感じ)、360度奇岩に囲まれている。目に入る岩に近づいて行く冒険気分、奇岩の頂上にも立て、そこから見るパノラマ。川、沢もあり、水も楽しめる。常にドキドキ、そしてお弁当がおいしい歩きが楽しめる。時間に余裕があれば、直火が出来る廻目平キャンプ場でリアル焚き火料理&キャンプも楽しめる。数泊してトレッキングしてもあきない。寄り道を楽しむ歩きである。
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<田中 彰 − ザ・ノース・フェイス甲子園店店長 −
■八風街道
滋賀県近江八幡駅〜三重県桑名市
  • 歩いて超えると荷物にもよりますが大体テント泊で2泊三日から3泊四日ぐらいかかります。もともと高額な関所を避けるために近江商人が使った道で京都から伊勢を結んでいます。伊勢の海産物を都に、都の人間は伊勢神宮にお参りに行くために利用したといわれています。現在でも地域住民の生活道路としてひっそりと残っています。
     自身はその道にクローズアップして卒論を作成するために実際に歩きました。そこを卒論の題材にした理由は小さな頃地元でその道を通り自転車でよくキャンプに行っていたりしていたからです。
     大学での勉強の中で様々な街道の存在を知り、特に滋賀県は街道がとても多い県だと知りました。その中のあまり有名でない八風街道の今と昔の役割の推移を実際行くことで学ぼうと考えました。道周辺(永源寺町辺り)はキャンプ場も充実しておりテントは張りやすい。
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<堀田 貴之 − 放浪家 −
■黒部上の廊下
  • 黒部ダムから黒部川を遡行、北アルプス黒部五郎岳、北の俣岳、神岡新道、神岡1週間沢登りというよりは、開豁な谷である黒部川を遡行。道なき道を行く楽しさ。黒部川沿いでは、イワナ釣り。重要な食料でもある。北アルプスに入ってからは、でっかい景色のなかの稜線を歩く。
■熊野古道
  • ハードな大雲取り越えから、歴史を感じさせる中辺路歩きまで。ルートはバリエーションが豊富。おとなのバックパッキング。信仰の道。三本足のカラス(日本サッカー協会のシンボルマーク)発祥の地でもある。
■大雪山縦走
旭岳ロープウェイから旭岳頂上、白雲岳避難小屋、中別岳、中別岳避難小屋、五色岳、化雲岳、ひさご避難小屋、トムラウシ山、トムラウシ温泉
標準行程:3泊4日
  • 長期の本格的な山岳バックパッキングが可能な日本では数少ないフィールド。景色が、とにかくでっかい。日本にもまだまだ色濃い野生があるなあ、と思わせてくれる場所。
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<番匠 寿樹 − モンベルクラブ弘前店 −
■白神山地
白神山荘から白神岳
標準行程:8時間(前日宿泊)
  • 1000mを一気に登る間に、ヒバ、ブナ、ダケカンバなどの木々や、夏は高山植物をいろいろ見ることができる。森の深さが印象に残った。山頂から日本海を眺めると、高度感がぐっと高まってよかった。
■八甲田山
酸ヶ湯温泉から谷地温泉(高田大岳経由)
標準行程:6時間
  • 足元がぬかるんだり、虫が多かったりするルートの中で、仙人岱付近の木道は水場もあり、いい休憩ポイントになっている。変化のあるルートで面白かった。
■六甲山
新神戸から六甲道
  • 高校生のころからずっと好きなコース。このところ歩いていないけど、トウェンティクロスというルートが、箱庭的風情があって小ぢんまりとした感じが気に入ってます。
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<藤本 竜司 − モンベルクラブATC店 −
■槇尾山
公園口バス停から施福寺
標準行程:4時間
  • 側川渓谷の沢沿いの登山道(多少悪路)から開明の滝、清水の滝と、ほとんど人が登らない静かな場所が見どころ。夏場も涼しい。施福寺は西国の札所でもあり、岩湧山への展望も最高です。
■妙見谷(金剛山)
金剛登山口から葛木神社
標準行程:4時間
  • 小さい沢すじを登っていきます。もちろん普通のトレッキングシューズでOK。夏場は涼しく気持ちがよく。湧水のほとりでお弁当を食べるとおいしい。
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<志田 真一朗 − ギア系ライター −
■飯盛山
小海線野辺山駅〜JR最高地点〜獅子岩〜飯盛山〜平沢牧場〜千ヶ滝〜JR小海線清里駅
標準行程:3時間
  • 彼女を山歩きデートに誘った最初のトレイル。クルマでなくともアプローチでき、東京から少し離れていてちょっとした旅気分が味わえ、山登りができ、しかし山頂まで時間がかからず、景色がよく、コースが変化に富み、気合を入れなくても歩けそうな雰囲気があるトレイルというのが、チョイスのポイント。飯盛山山頂から目の前に八ヶ岳、遠くに富士山の美しい姿を望め、「もう少し長く歩けるようになったら、一緒にあの山を歩こうね」と約束をした。
■奥日光
湯元温泉〜刈込湖・切込湖〜涸沼〜山王峠〜光徳牧場〜光徳温泉
標準行程:3時間半
  • 電車賃が特急を使っても2千円ちょっとと安い。東京から2時間かからず到着できる。一大観光地でありながら、特に奥日光は観光地にありがちな猥雑さがない。湖沿い、川沿い、湿原、森、山と変化に富んだトレイル歩きをいろいろと楽しめる。温泉がある。キャンプも宿泊まりもどちらも選択できる。釣りやカヌーも楽しめる。高山植物を手軽に見ることができる。歩くのに気合が必要ない。戦場ヶ原以外は人が意外と少ない。刈込湖・切込湖ルートは特に人が少ない。原生林に囲まれた深閑な雰囲気は、本当に時が止まっているのでは?と思える。
■北海道・大雪山国立公園然別湖
国設然別湖畔野営場〜然別湖の西岸の舗装路を歩き湖の南側へ〜白雲山登山口〜白雲山〜天望山〜東雲湖〜然別湖東岸のトレイルを北上〜国設然別湖畔野営場
標準行程:ゆっくりかけて1日
  • 幻の魚・オショロコマが棲む湖は、大雪山国立公園の中で唯一の自然湖。道内で最も標高の高い803mに位置する湖。その湖を一周するルート。標高1187mの白雲山山頂は展望の開けた岩場で北に原生林のなかで青く輝く然別湖、南に広大に広がる十勝平野の農地を見られ、そのギャップがスゴイ! また北海道三大秘湖のひとつでといわれる東雲湖も神秘的。周囲は開けた草地と岩場で氷河期からの生き残りのナキウサギが生息する。乾いた風に乗って原始の静寂が聞こえてくるようなところ。然別湖東岸の原生林のトレイルも、深くあたたかい。
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