本誌はみ出し情報

「歩き三昧」
私のジンセイを変えた歩き道33+27
19人のアルキニストたちから寄せられたアンケート結果を大公開! 本誌で紹介した33のトレイルに加え、誌上で伝えられなかった27トレイルをお見逃しなく!!
19人の「アルキニスト」リスト
田嶋 直樹 >>
自然歩道全破ライター
今尾 恵介 >>
地図研究家
シェルパ 斉藤 >>
バックパッカー
村石 太郎 >>
アラスカ好きライター
吉田 恭一 >>
廃線ウォッチャー
日野 東 >>
自然カメラマン・ライター
高橋 庄太郎 >>
地理好きライター
長谷部 雅一 >>
ネイチャー・インタープリター
田中 彰 >>
ザ・ノース・フェイス
甲子園店店長
堀田 貴之 >>
放浪家
番匠 寿樹 >>
モンベルクラブ弘前店
藤本 竜司 >>
モンベルクラブATC店
志田 真一朗 >>
ギア系ライター
神尾 豊 >>
アウトドアライター
林 将之 >>
樹木ライター
高橋 洋介 >>
ニセコアドベンチャーセンター
三嶋 孝彰 >>
モンベルクラブ仙台店店長
牛尾 健 >>
モンベルクラブ大歩危店
リバーガイド
土屋 智哉 >>
OD-BOX
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<田嶋 直樹 − 自然歩道全破ライター −
■石見銀山街道
温泉津温泉から石見銀山
標準行程:6時間
  • 銀山付近には大正時代の産業遺産が残る。
  • 「世界遺産」の暫定リストに入っている。
  • かつて、16世紀の世界地図にも載るほど銀の輸出量は多かった。
  • 戦国時代の毛利元就と大内氏の合戦跡が残る。
  • 温泉津の港から銀山の間を荷夫が歩いた道。
  • 銀山周辺には「間歩」と呼ばれる坑道から冷気がただよう。
■竜馬脱藩の道
宮野々番所から韮ヶ峠
標準行程:3時間
  • 幕末の志士、坂本龍馬が維新と言う夢に向かってひた走った道。
  • 司馬遼太郎が「日本のチベット」と称した、高知県檮原町から愛媛県に抜ける箇所。
  • 途中に番所跡や茶屋堂が建つ。
■熊野古道
滝尻王子から本宮
標準行程:1泊2日
  • 紀伊の山深い山々を縫って歩く。
  • 本宮近くに川湯温泉あり。
  • 安倍清明や平安時代のエピソードが途中にあり。
  • 戦国時代の毛利元就と大内氏の合戦跡が残る。
  • 王子跡をひとつひとつたどって本宮をめざす達成感。
  • 四国遍路や天竺への旅のよう。
■野麦街道
野麦の里公園から野麦峠
標準行程:3時間
  • 文学作品「ああ野麦峠」の舞台。かつて女工が長野の諏訪まで出稼ぎで歩いた道。
  • 雪の季節も歩いたかと思うと、苦労がしのばれる。
  • 峠からは乗鞍山の眺めがいい。
■秋吉台
秋芳洞エレベーター口から長者ヶ森
標準行程:2時間
  • 東洋最大級のカルスト台地を闊歩する爽快さ。
  • 草木は生えているが、樹木は少なかったように思える秋吉台で、長者ヶ森は森林があり日陰のポイント。オアシスのよう。
■西表島縦走
浦内から大富
標準行程:1泊2日
  • “島を縦断する”という冒険的好奇心をそそられる点。
  • 木々の激しい生い茂り方が野性味あふれている。まさにジャングルのような景観。
  • 縦断の注意として「ひとり歩きしないで下さい」とうたっている点。
■奥入瀬渓流
入口から十和田湖
標準行程:6時間
  • 渓流のせせらぎの音、ときには激しい流れの音を聴きながら歩く点。
  • ブナ林からこぼれる日差しがシャワーのよう。
  • 明治の詩人、大町桂月が愛した地であること。
■坊ガツル
長者原から坊ガツル
標準行程:2時間
  • 付近には温泉が多く、坊ガツルにも九州最高地点の法華院温泉がある点。
  • 坊ガツルに延びる一般車道がない点。
  • 九重連山の登山基地であること。
■屋久島
白谷雲水峡から宮之浦岳
標準行程:2泊3日
  • トロッコ道が「スタンドバイミー」みたい。
  • 途中のウィルソン株や縄文杉の大きさに驚く
  • 木の根をまたいで進む長いトレイルが楽しい。
  • 山小屋がいくつも建っているところ。
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<今尾 恵介 − 地図研究家 −
■伊豆半島 丹那トンネル
東海道線函南駅〜丹那盆地〜玄岳〜熱海駅
標準行程:約6時間
  • 丹那トンネルの上を歩くルート。難工事のトンネルにまつわる場所を訪ねながらの峠越え。工事中に何度も襲ったトンネル内の大湧水の被害を被ったのが、トンネルの真上にあたる丹那盆地であった。水が涸れてしまったのだ。水が豊富であった「村の栓」を抜いてしまったわけだ。水不足の村は徐々に牧畜への傾斜を強め、それが丹那牛乳の今日の盛業に繋がっている。玄岳付近では相模・駿河の両湾をはるかに望む眺望のよいルート。丹那トンネルゆかりの丹那牛乳を味わい、また熱海の別の楽しみ方ができる。
■向津具半島
山陰本線人丸駅〜向津具半島めぐり〜長門古市駅
標準行程:1泊2日
  • 半島先端の油谷島には俵島という柱状節理の奇勝があり、また半島北側一体は棚田が広がり、その中を海を望みながら歩くのは爽快。「揚貴妃の墓」などもある。実にアヤシイが……。
■砺波平野
城端駅〜南砺市井波
標準行程:約5時間
  • 全国的に有名な散居村をめぐるルート。北と西に屋敷森をめぐらし、1軒ごとに孤立した特異な集落景観で知られる地域で、起終点の城端、井波はいずれも古刹(善徳寺、瑞泉寺)が見どころ。
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<シェルパ 斉藤 − バックパッカー −
■知床半島
相泊〜知床岬(先端)
標準行程:片道1泊2日
  • 知床岬への先端までは道路がなく、海を船で(あるいはシーカヤックで)いくか、海岸沿いを歩いていくしかない。正式なトレッキングルートではないのでほとんど整備されていないし、ときに海の中を浸かって歩かねばならない。ワイルドなルート、冒険的なルートという意味でも日本トップクラスの傑出したコース。夏の短期間しか歩くことができず、トレッカーたちが互いに情報を交換しあって歩く姿もおもしろい。
■トレイル・トゥ・トウキョウ
瑞牆山〜雲取山
標準行程:2泊3日
  • 長野県と山梨県の県境にそびえる瑞牆山から西へ縦走して金峰山、国師ヶ岳、雁坂峠と尾根をたどっていくと一度も車道に出ないまま東京都最高峰の雲取山へ至る。個人的理由だが昨年、わが町が合併したことにより瑞牆山がわが町になった。つまり、わが町から東京までずっとトレイルを歩いていくことができるようになった。一般的にはこのルートは奥秩父縦走ルートと呼ばれているが「トレイル・トゥ・トウキョウ」と呼びたい。古くから交易のあった山道であり、山小屋等の整備状況も申し分ない。
■八ヶ岳縦走
甲斐小泉駅〜美ヶ原
標準行程:5泊6日
  • 八ヶ岳は山岳でありながら比較的楽に歩け、山小屋やトレイルの整備も良好。南八ヶ岳から麦草峠、蓼科山、白樺高原、霧ケ峰、美ヶ原と、気持ちのいいフィールドを続けて歩くとロングトレイルのおもしろさを満喫できる。何ヶ所かリゾート地も通るので途中、いい宿で休息をとることも可能。様々なバリエーションが楽しめる。
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<村石 太郎 − アラスカ好きライター −
■大雪山
層雲峡温泉から旭岳経由 トムラウシ温泉
標準行程:4泊5日〜5泊6日
  • 何しろ、空間的広がりがすばらしい。北国指向で、歩く旅が好きなぼくにとって、日本でこれだけ広く、快適に、長期間にわたって歩ける場所はない。上界にあがってしまえば登山道自体の標高差も少なく、まるで広大なアメリカ西海岸のトレイルを歩いている気分にもなるほど。「神々の庭」など、地図を広げるだけでワクワクする地名がたくさんあるのも、冒険心をそそる。
■知床
岩尾別温泉から羅臼岳経由 カムイワッカ展望台
標準行程:2泊3日
  • 野生、という意味では大雪山よりも高いレベルで感じることができる。とくに羅臼岳山頂からの展望は格別。一直線に前へと延びる半島と、両側に広がる北国の海の圧倒的な広がりは、アラスカ北極圏の山々の広がりに匹敵する。その先に黒く横たわる国後の姿に、国境地帯の哀愁さえ感じるのだ。キャンプ地にはクマ除けのフードボックスあり、これがまたベアカントリーの雰囲気を醸しだすのに一役買っている。世界遺産に登録されたが、いい方向に向かってくれるといいのだが。
■屋久島
白谷雲水峡から宮ノ浦岳経由 淀川入口ほか
標準行程:2泊3日ほか
  • そのものがアウトドアのためにあるような島。歩くだけでなく、安房川でのカヌー、永田でのアカウミガメの産卵、温泉、永田横川渓谷の天然プール、などなど島全体としての魅力がいいのだ。このルートはもっともポピュラーだけれども、もっとも景色がよく、バリエーションに富んだルートなんだろうな、と思う。
■抱返り渓谷
抱返神社から神代ダム
標準行程:2時間ほど
  • 信じられないような青く、澄んだ水の流れる渓谷にそって続くトレイル。
■奥多摩いなか道
奥多摩駅から奥多摩湖
標準行程:4時間ほど
  • 民家のあいだをすり抜け、ほのぼのとした気持ちで歩けるトレイル。
■姉吉海岸遊歩道
姉吉海岸からとどヶ崎灯台
標準行程:2時間(途中の灯台まで)
  • 赤松林と東北の青い海を望みながら歩く、本州最東端の地を走る自然歩道。
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<吉田 恭一 − 廃線ウォッチャー −
■国鉄士幌線跡
清水谷〜十勝三股
標準行程:2泊3日
  • この区間は大小さまざまのコンクリートアーチ橋が数多く残っており、一見の価値は大いにある。特に糠平湖建設にともなって付け替えられた旧線に存在するタウシュベツ川橋梁跡は、毎年繰り返される湖面の上がり下がりのサイクルによって季節ごとの表情を大きく変えるだけでなく、程良い具合に風化しており必見である。
     廃線跡そのものを歩くと、橋梁跡などが立ち入り禁止で国道などに迂回する必要があるが、その寄り道も美しい橋梁跡が横から見られるので楽しい。たまに熊が出没するというので注意。私のときは、がさっという音で身構えると2回とも鹿であった。
     すべて歩き通そうとすると1泊目は糠平温泉で、2泊目が幌加温泉となるだろうか。テント泊は野生生物が多く、無理だと思う。幌加温泉に迎えが可能か確認が必要かもしれない。また携帯が通じるかどうかの確認も必要と思われる。それほどの無人地帯。だがそれがまた魅力的でもある。
■西武鉄道安比奈線(埼玉県)
南大塚〜安比奈貨物駅
標準行程:3時間
  • 首都圏におけるかなりメジャーな線路跡(もっとも廃止扱いされていない)。それでもすてがたい。ほぼ全線にわたり、か細いレールや架線柱が残っているし、しばらくは架線も残って、開発著しい首都圏においては相当貴重な存在であることは間違いない。立ち入り禁止の表示があるところは立ち入らないことが基本であるが、地元の人は平気で線路上を歩いている。橋梁跡もあり、付近ののどかな風景とあいまってここが池袋から1時間以内の場所とは思えない遠出気分が味わえる。
     家族連れでいっても、距離といい勾配のなさといい、問題ないレベルの廃線跡である。終点の安比奈貨物駅も風情があってまたよい。
■福知山旧線跡(兵庫県)
生瀬〜武田尾
標準行程:4時間
  • これも関西でのメジャーな廃線跡であるが、枕木が残るような鉄道路盤跡をずっと歩くことができること、そして四季折々で風光明媚な武庫川峡谷の景色を堪能できることからやはりはずせない。
     明治期に建設されたトンネルが何本もあり、そのレンガ積みには歴史を感じさせる。トンネルの中には長いものもあるので、懐中電灯は必携である。春秋の桜・紅葉シーズンには想像以上の人出があるが、やはりこの季節がおすすめである。武田尾には温泉があるので疲れた体を温泉で休めるのもよい。途中は無人地帯で携帯も圏外となるため、最低限の装備は必要である。

<日野 東 − 自然カメラマン・ライター^ −
■中島台レクリエーションの森(秋田県象潟町)
入口〜あがりこ大王〜出壷〜獅子ヶ鼻湿原〜入口
標準行程:約2時間
  • ここは「あがりこ」の森として知られ、幹から何本もの枝が分かれゴツゴツしたブナの奇形樹「あがりこ」が独特の雰囲気を作っています。中でも「あがりこ大王」は「あがりこ」の巨木ですが、その迫力ある姿は一見の価値ありです。さらに鳥海山の地下水が湧き出す「出つぼ」や流水中に珍しい苔が混生して緑色のクッションのようになった「獅子ヶ鼻湿原」もあり、ほかでは見られないユニークな森です。
■安比高原(岩手県安代町)
安比高原ぶなの駅を起点に遊歩道一巡
標準行程:約2時間
  • 山の多い日本では、当然そこにのびるトレイルもアップダウンが多いのが普通です。しかし、ここ安比高原にあるトレイルは、心地よいブナの森にほぼ平坦に続いています。安比高原ぶなの駅と呼ばれる施設を起点としてY字状にトレイルが作られているので周回できないのが、ちょっと残念なところですが、それでも見事なブナ林の中を登る苦労なしに、のんびりと散策できるのは大きな魅力です。見上げるほどのブナ巨木もあり、また付近の草原では初夏にはレンゲツツジも咲きます。
■尾瀬・裏燧林道(福島県檜枝岐村)
尾瀬御池〜裏燧林道〜尾瀬ヶ原・中田代十字路〜尾瀬沼〜尾瀬御池
標準行程:1泊2日 8時間
  • 燧ヶ岳を巻くようにその中腹に続く裏燧林道は、林道という名前が付いていますが、普通のトレイルで、一度は歩いてみたいお勧めのコースです。比較的緩やかに続く森の道で、途中には美しい湿原が点在し、名瀑・三条ノ滝と平滑ノ滝に立ち寄ることも可能です。特に秋の裏燧林道は素晴らしく、草紅葉に輝く開放的な上田代の湿原などワクワクする光景にあふれています。加えて尾瀬ヶ原や尾瀬沼にも立ち寄れる贅沢なコースといえるでしょう。早朝に御池を出れば日帰りも可能ですが、途中一泊する方が余裕ある行程にできます。
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