アウトドアエッセイ

ビギナー必見!?裏アウトドア犬養成講座
 
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★犬プロフィール ★筆者プロフィール
名前:シェネ。
犬種:シベリアン・ハスキー(メス)。
毛色:シルバー(目は茶色)。
体重:ハスキー犬としては小柄の約18kg。
生年月日:1997年11月3日生まれ。現在6歳。
性格:明るく人なつっこい。
お気に入り:噛むと音のでる赤いボール
特技:トランペットに合わせて歌うこと。
弾丸ルビィ(だんがん るびぃ)。
京都生まれ、東京在住。 舞踏風無言劇を自作自演するソロパフォーマ-。
フリーライター。仕事柄、昼夜逆転の生活になりがちで、愛犬のお散歩もついつい陽が落ちてからに。犬を飼うのはシェネが初めての初心者犬飼い。

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第30回(最終回)

●●シェネ、いよいよサイクルドッグレース参加!
イラスト:あべくにこ

 待ちに待ったサイクルドッグレースがやってきた。いよいよ、いよいよである。このところ連載準レギュラーとなっているMIX小型犬の小太郎くん、そしてこの夏キャンプで知りあった黒ラブラドールのそらちゃん、そしてシェネ一家の3組の仲良し犬連れカップルが、揃って出場することになった。いずれも男性陣がマッシャーとなって自転車で犬と走り、女性陣がゴール付近で声援&撮影係と決まる。う〜、緊張する〜。
 参加したのは10月23日、24日に群馬県昭和村で行われた昭和マッシャーズクラブが主催する「04年サイクルドッグレース in 昭和」。


一緒に出場した犬仲間。ご覧の通り、きちんと整列させようと思っても、てんでバラバラマイペースの三人組である。おっとりタイプのそらちゃん、ヒャンヒャン犬のシェネ、なぜかボーダーコリーをライバル視する小太郎くんと、三者三様。
  シェネたちが出場する「1DOGチャレンジクラス」は23日のナイターだ。開会式が終わりまさに競技説明に入ったところで、あの新潟中越地震に遭遇した。震源地からおそらく70kmくらいしか離れていなかったため、昭和村も大変な揺れだった。本当に怖かった。レース会場の照明器具やポールがいつまでも揺れている。
ところが人間たちは大騒ぎをしているのに、犬たちはいたって冷静、マイペース。ああ、地震で慌てないのってシェネだけかと思っていたけれど、どこの犬もそんなものなのか。地震予知とかには全然当てにならない動物なんだなぁと思ってしまう。余震と余震の間を縫って、どうにかレースを敢行。
 シェネのゼッケン番号は4番。ああ、ドキドキ。このところ、脚の具合がよくなくてあんまり自転車運動の練習はできなかったのだ。エントリーはしたけれど、調子悪いなら当日の棄権まで考えていた。ところがシェネは自転車を見てやる気満々。脚の調子もいい感じ。よし、シェネ、がんばるんだ。いや、がんばりすぎるな。でも連載最後に花を飾ってほしい、なんて不純な気持ちも沸いてくる。ああ、もう、なんなら代わりに走ってあげたい気分。シェネ〜!!

●まさかのロケットスタート!

 「ファイブ、フォー、スリー……」カウントが始まっても、シェネはゴールの方を見て、ポ〜ッとしていたそうな。それが「Go!」の掛け声と共に猛ダッシュ。ロケットスタートである。すごい、すごいぞ、シェネ!
ゴール地点でシェネを待つこの気持ち。なんと表せばいいんだろう。一心不乱にこちらに向かって駆けてくるいじらしいわが犬の姿。じ〜んと熱いものが込み上げてくる。脚は大丈夫なのか、完走できるのだろうか? もう、あたり構わず叫んでいた。犬馬鹿、飼い主馬鹿、丸出しである。「シェネ〜、頑張れ〜!」だったか、「シェネ〜、ゴー、ゴー」だったかなんだか覚えてない。
 と、ところがであるっ! シェネは突然、失速したのだ。オー、ノーッ、なぜ〜っ?!「このまま走ってていいの?」ってな感じで、左へ寄ってあれよあれよという間に自転車の後ろへ。おかげでリードが自転車の後ろに回ってしまって、ストッ〜プ!ああ〜、残念。あんなに早かったのにぃ〜。気を取り直し、リードを直してまたダッシュ。前半に比べるとややスピードは落ちていたが、いや、頑張った、頑張った。もう、思いきりギュッと抱きしめてしまいました。それで写真は撮れたのかって? すみません、興奮しすぎて撮れませんでした。すべて手ブレ。小太郎くんの飼い主さんが撮ってくれた唯一の勇姿が右の一枚。貴重な記念です。  
ちょっとリードに引っ掛かっちゃって手間取ったけど、持ち直して颯爽と(?)ゴールする瞬間のシェネ。飼い主共々のニコニコ顔。(photo by S.andou)
 続いては小太郎くん。出場犬の中でもおそらく最小のワンコである。彼の場合は最初はタッタカ、タッタカ、マイペースの走り。それが途中から突然、猛スピードで駆け出した。小さな体でピューッ! 主催者の治田さんのアナウンスにも思わず力が入る。「いいです、いいですよ!それでいいんです!」。会場一同、思わず笑顔がこぼれる愛くるしさでした。

 全然練習できなかった、と言っていたそらちゃん。いつもお散歩の時も飼い主を引っ張ったりしない彼女は、自転車を引くというより、自転車と一緒に並走するって感じになるのでは? と懸念されていた。ところがドッコイ。これが意外に頑張った。「Go!」の掛け声には「?」ってな感じだったらしいが、走る、走る。なんのトラブルもなく見事完走。

●ドキドキの表彰式……そして。

 気になる順位はどうだったのか。ダメだろうとわかっていても、ドキドキしながら表彰式を迎える。チャレンジクラスは全部で11頭が走り、第6位までが表彰台に上れる。ああ、せめてあの端っこの6位の台に上れたらなぁ……なんて思っていたのだけれど、結果は8位。ああ、あの時、失速していなければもしかして? なんて思ったけど、まあいいさ。そらちゃんは9位、そしておちびちゃんの小太郎くんは11位でした。体が小さい分、歩幅も小さいんだから仕方ないよね。皆、よくがんばりました。
「いや〜、でもなんだか俄然やる気になってきた。来年はもっと練習して頑張るぞ!」
 とはそらちゃんの飼い主さんの言。
うむ、わかる、その気持ち。なんだかサイクルドッグレースってすごく楽しい。今までずっと「見学犬」だったシェネも、これできっと味をしめたんじゃないかな。なんだか「やったわよ」って顔してたもの。

 終わった後、ちゃんとシェネの全身をマッサージ。脚を引きずることもなく、無事レースを終えることができた。3組の犬飼いたちは「来年こそ頑張ろう!」と口々に、キャンプ&バーベキューに突入したのでした。
 
昭和マッシャーズクラブが主催した「04年サイクルドッグレース in 昭和」の表彰式の模様。く〜っ、ここに上ってみたかった! 来春も予定されているので、出場してみようかなという人は
「昭和マッシャーズクラブ」
〒379-1204群馬県利根郡昭和村森下727-1 TEL0278-24-6003まで。


シェネもこの11月でもう7歳。なのに中身はまだまだ落ち着きが無くて幼く、よくお散歩中にも「まだ若いんでしょう?」と声をかけられる。いえ、ただ若作りなだけなんです。それでいいのかシェネ〜?
 約2年半、30回の間、シェネと一緒に連載を続けてきた。飼い主の無知のおかげで真夏に無理やり海で泳がされたり、いきなり20kmの長距離徒歩初詣をさせられたりと、シェネにはいろいろと苦労もかけたけど、かなり成長もしてくれた。水たまりを見ると除けて歩いていたのが、今ではジャパジャパその中に入っていって、ゴクゴク飲んじゃったりするし、決して草の上でフセをすることのなかったのが、キャンプ場では飼い主の隣でドカッと横になって熟睡するほどになった。
 「アウトドア犬」……飼い主とともにアウトドアを楽しむ犬……に憧れてスタートしたこの養成講座だったけど、飼い主自身がアウトドア体験して勉強していかないと、犬だって経験のチャンスも成長のチャンスもないんだよなぁとつくづく思いました。
 連載の間、犬を通していろんな人と知りあい、いっぱいのメールやアドバイスをいただいて、楽しい思いや勉強になることがたくさんあった。これは連載前には想像もしていなかったことで、本当に感謝しています。これからは老後を迎えるシェネにあわせて、シェネが楽しめる無理のないアウトドア体験を続けていきたいと思います。
 また、もしかしたら、たまにairBE-PALなどに登場させてもらえるかもしれませんので、今後ともぜひよろしくお願いします。ご愛読ありがとうございました。


★★★今月のチャレンジ犬★★★
 チャレンジ犬の最終回を飾ってくれるのは東京都に在住のこの3匹。柴犬の豆子ちゃん、トイプードルのルンルンちゃん(黒)とモコモコちゃん(茶)です。小さな三人組ですが、じつは立派なアウトドア犬。飼い主に連れられて、この夏〜秋も八ケ岳や乗鞍に出かけて、キャンプや登山を楽しんできました。
 とくに柴犬の豆子ちゃんは山の自然の中ではとっても楽しそうにお散歩するのだとか。都会育ちの犬にとって、大自然は不思議と魅力でいっぱいですもんね。
でも鎖場など、犬の脚にはちょっとキツイ時にはこのスタイル。ルンルンとモコモコが「抱っこバッグ」に入り、豆子が小脇に抱えられて上り下りします。う〜む、これは小さいからこそ体験できる幸せだぞっ。
 3匹の飼い主さんは、捨てられた犬たちの里親探しをボランティアでしておられます。
そのホームページがこちら。3匹と里子ちゃんのハッピーライフを覗いてみてください。
●まめぷぅ はうす http://www003.upp.so-net.ne.jp/mamemama/index.htm


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