私が3度目に藤七温泉を訪ねたのは9月の半ば。出発前、TVのニュースで台風情報が流れていました。なにやら、ちょうど藤七温泉に宿泊する晩に、東北地方に台風が上陸するらしい。私は、恐怖というよりも荒れ狂う台風の中でのぷ〜く、ぷく。。。は、どんなものかしらと興味をそそられたのです。(笑)
2年ぶりの藤七温泉は、やっぱり和やかに迎えてくれました。お宿の名物、岩手弁の語り口で八幡平の自然の驚異を話してくれる支配人の浅石さんの口上に聞き入り、くつろいだ夜8時。入浴しようと露天風呂へ向かったのです。まだ、台風がやってきていないものの、そろそろ暴風域に入る直前。風の音が凄まじく、身体に響く轟音です。露天風呂も壊れんばかりの勢い。外に立っていると身体ごと風にもっていかれそう。ちょっと背筋が凍ったけれど、それでも、ぷ〜く、ぷく。。。
以前は、ただの湯溜まりだった所に人が入っていたので、私もその湯船らしき所に浸かりました。文字通りふきっさらしの中での入浴です。温泉に浸かっている肩から下は温かく、首から上は暴風にまきこまれ、髪も荒れ狂う、目も開けていられない! 風も冷たいので、温かい湯から出るに出れない状況で、その間1時間湯に浸かっていました。なんともスリリングで奇妙な楽しい時!
その晩、木造のお宿は、揺れました。ミシミシ、ギイギイ、たまにグオウン。台風って、風の音も怖いですね。
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