アウトドアエッセイ

マジカルハプタイルツアー 爬虫両生類をめぐるエコツアー 松久保晃作

Tour2.日本 第13回

やんばるウオーク

 国内とは言っても、琉球列島のハーピングはとてもエキゾチックだ。それもそのはず、ここの動物相は、「東洋区」といってアジア大陸南部とマレー群島を含む熱帯圏のそれに属する。北海道から九州屋久島にかけては「旧北区」。両者の境界線は「渡瀬線」と呼ばれ、トカラ海峡に引かれている。
 渡瀬線を越えて、何度もハーピングに訪れた。島ごとにハプタイルの様相が違うのも面白い。ここでは、沖縄島北部「やんばるの森」をご紹介しよう。この島の成立は、例えば西表島などよりずっと古く、それだけに固有種も多い。進化史上のタイムカプセルと言えるだろう。
 しかし…筆者の場合、そのエキゾチックさがだんだん失われつつある。3年あまり前に、このやんばるの地に引っ越してきてしまったからだ。
ナミエガエルのオタマジャクシ。口もとの白色が特徴
ナミエガエルのオタマジャクシ。
口もとの白色が特徴
キノボリトカゲは子供たちの人気者
キノボリトカゲは
子供たちの人気者
アカマタには寓話が多く、妖怪扱いされている
アカマタには寓話が多く、妖怪扱いされている
リュウキュウヤマガメに出会うと相好が崩れる
リュウキュウヤマガメに出会うと相好が崩れる
ぽちゃっとした体型が愛嬌のナミエガエル。世界中でこの島にしかいない
ぽちゃっとした体型が愛嬌のナミエガエル。
世界中でこの島にしかいない
アオカナヘビはメス(写真)のほうが緑色が鮮やか
アオカナヘビはメス(写真)のほうが緑色が鮮やか
ハロウエルアマガエル。鳴き声はニホンアマガエルそっくり
ハロウエルアマガエル。
鳴き声はニホンアマガエルそっくり
ホルストガエル。とにかくでかい
ホルストガエル。
とにかくでかい
クロイワトカゲモドキ。尾を上げて歩く
クロイワトカゲモドキ。尾を上げて歩く
見るからに原始的なイボイモリ
見るからに原始的なイボイモリ
おでましになったハブ。距離をとれば危険はない
おでましになったハブ。
距離をとれば危険はない

(第14回へ続く)

松久保 晃作(Kousaku Matsukubo)プロフィール
1961年7月兵庫県洲本市生まれ。出版社勤務を経て、フリーランスの生物写真家・ライター。大好きな爬虫両生類や海洋生物など小動物の世界を紹介し続けている。著書に「イシガメの里」「しおだまりの一日」(以上小峰書店)、「どんな生きもの?はちゅう類・両生類(全2巻)」「飼ってみよう!海べの生きもの(全3巻)」(以上偕成社)、「フィールドガイド・海辺の生物」(小学館)などがある。沖縄県名護市在住で、琉球新報に「やんばる海辺の物語」を連載中。


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