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本誌で連載されていた「21世紀の漁師たち」が待望の単行本化!
北は北海道のサケ定置網漁師漁師から、南は沖縄の海ブドウ漁師まで、
次世代の漁業のネクストランナーたちを追った渾身のドキュメンタリーです。
漁師を志す人たちのための就職ガイダンスも付いた注目の一冊。
ここでは作中に登場する、全国各地の若き漁師たちの横顔を著者・吉村さんがご紹介します。
↓地名か●印をクリックしてください。 |
| 神奈川県・小田原のブリ漁師・石垣誠 |
| 「ブリも獲りたい、嫁もとりたい」 |
アパレル関係から漁師に変身した石垣君は、学生時代はラグビーでならした。定置網で仲間の若い漁師とともに働くその姿は、ラグビー時代を彷彿とさせる。板前修業もやっただけに、自ら獲った魚を捌く手つきも堂に入ったもの。 |
| 鹿児島県・甑島のIターン漁師・益谷尚豪 |
| 「島に建てたい。ぼくの銅像」 |
かつて、水道関係の会社の経営者。その後、釣り雑誌でライターをやっていたという経歴の持ち主。情報感覚、経営感覚にすぐれた益谷君は、自分自身のプレゼンテーションがとても上手。口八丁、手八丁。なるほど、この手で、奥様を籠絡したのか、と納得。 |
| 北海道・日高の毛ガニ漁師・深沢学 |
| 「毛ガニの漁はゆるくない」 |
一緒にいるだけで、ほのぼのとした温かさに包まれてしまう深沢君。マイナス10度の厳寒の海で、船から落ちそうになりながら、毛ガニの選別をにこにこ行う。海に落ちたこと3度。しかし、まったく泳げないのだという。 |
| 長崎県・五島列島のタコ漁師・橋口龍一 |
| 「タコにはいっつも教えられとるとです」 |
五島列島で漁を営む橋口君を、どうも他人と思えない。ぼくの祖先が、橋口君とすぐ近くの村の出身で、かつては一緒に漁をしていたのではないか、と思う。一度、ヨコワ漁に出ると何カ月も家に帰らず、船に寝泊まりしながら、父親と二人で日本海を往来するという。 |
| 長崎県・壱岐のUターン漁師・堤雄二 |
| 「玄界灘をなめとったらいかんよ」 |
とにかく、男たちから信頼される。明るい性格。約束をぜったい守り、仲間を大切にする。歌がうまく、酒豪である。漁に出られない日、昼間の12時から翌朝2時まで堤君と飲み続け、二人で漁港の埠頭で、肩を組んで大の字になって寝た。 |
| 兵庫県・明石のイカナゴ漁師・隅谷真 |
| 「明石海峡春景色」 |
やんちゃ坊主がそのまま大人になったような男。関西でいう「ごんた」。すばしっこくて、負けん気が強い。漁のない日は、港近くの海でサーフィンをしている。スノーボードも得意。一時はスポンサーもついていた。かっこいい都会派漁師。 |
| 愛媛県・宇和島の巻き網漁師・岡崎源 |
| 「うまい!安い!伊達アジ」 |
自分の獲ったアジがどんな人に食べられているのか、と宇和島から東京の築地市場に行き、さらにその先のスーパーまで追跡。キャピキャピ姉ちゃんの猫の餌になっていることにショックを受け、宇和島のアジのブランド化をはかることを決心する。 |
| 北海道・礼文島のウニ漁師・和泉学 |
| 「ウニの仕事は目で盗め」 |
「礼文で学って言えば、オレのことだ」とうそぶく茶目っ気とPR力のある若手漁師。しかし、奥様にはまったく頭が上がらない。漁協組合長の父親を、いつ、どのようにして追い越すか、がこれからの課題。子煩悩。 |
| 山口県・野島の底引き網漁師・冠満康隆 |
| 「オレ、のんびり漁師かなあ」 |
鹿児島生まれ。東京でのサラリーマン生活から一転、山口県野島で定置網漁を営む。大きな体で、狭い船内で働くので、いくども足をつったことがある。マイ・ペースで漁をし、とにかくよく眠る。ぼくが朝、起こしてあげた唯一の漁師。なかなかこういう漁師はいない。 |
| 沖縄県・久高島の海ブドウ漁師・西銘正順 |
| 「神の島の海ブドウ」 |
大手パチンコ・チェーンの幹部サラリーマンから漁師に転職。商売の目のつけどころが鋭い。漁師というよりは、21世紀的漁業経営者。若い頃、大いに遊んだ経験が、いまの職業に生きている。取材した漁師のなかでセカンド・バッグを持っていた漁師は西銘君だけ。 |
| 鳥取県・淀江の素潜り漁師・藤井邦浩 |
| 「I'M FISHERMAN.」 |
京都大学の大学院を中退、潜りの漁師になったという変わり種。奥様は韓国語の先生をしてもらった知的韓国美人。一見、大人しくひ弱そうに見えるが、内実はまったく正反対。漁獲量を上げながら、海の環境を守るという難事業をやっていこうとしている。 |
| 鹿児島県・屋久島のトビウオ漁師・田中実 |
| 「トビウオ漁師になった旅人」 |
全国を旅するうちに、たまたま訪れた屋久島が気に入り、トビウオ漁師になってしまった男。幼い頃には生死をさまよう難病を患ったが、それを克服。スポーツに打ち込んだ。高校時代はアメリカ生活を送ったので、英語はペラペラ。ロジカルに物事を考えられる新世紀型漁師の典型。 |
| 北海道・羅臼のサケ定置網漁師・湊屋稔 |
| 「みんな、海から生まれた」 |
富山から羅臼にやってきた入植者4代目漁師。網元の家に生まれるも、函館の大学に入学。昼は応援団、夜はショーパブで働き、エンターテインのコツを修得して羅臼に帰郷。サケ定置網漁師になり、湯水の如く湧いてくる商売のアイディアが羅臼を活気づけた。天性のユーモア感覚で新しい漁師像を創りだしている。現在、海洋深層水事業もやっている。 |
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